3年にも及ぶ検討の末、EUが韓国の造船会社の合併買収を不承認したようです。
承認してしまうと世界シェア60%を超えるとしていましたが、独占は好ましくないためです。
また、巨大ないい加減な会社が出来なくて良かったのかもしれません。
見解・考察
中国、シンガポール、カザフスタンは既に合併審査を承認していました。
EU、韓国、日本が承認の手続きがまだ終わっていなかったとしています。
承認を得ることが出来ないと営業することが出来ません。
そうなると、現代重工業による大宇造船海洋の買収は取りやめにするしかありません。
現在のEUはガス価格が急騰している状況です。
そんな状況で全世界の液化天然ガス船舶市場の約3分の2を掌握することになってしまうのはEUにとって好ましくないというのは明白です。
EU側は承認を拒否した理由として、大型LNG運搬船の建造市場における合併企業の支配的な地位、造船会社の選択肢の縮小、EUの顧客とエネルギーの消費者に負わされる価格的な負担を挙げました。
現代重工業は、一定期間は船舶の価格を上げず、一部の技術を韓国内外の企業に提供することを明らかにしていましたが、その程度では反独占の問題は解消されないとEUは判断したようです。
ある関係者は、EUが提起した他の問題点を解消する方法を現代重工業が出さなかったと伝えました。
独占禁止法に照らし合わせても当然の結果だったのではという見方もあります。
日本は過去に反対の意を唱えましたが逆に非難を浴びてしまうことがありました。
本当に2社が統合してしまったら世界シェアの過半数以上を独占することになってしまうので、それだけは阻止しなければなりません。
独占はガスだけではありません。
両社が昨年全世界で新規発注されたLNG運搬船の75隻のうち45隻を受注するなど、この分野で世界市場を支配していると報じています。
しかし、政府の補助金ありきで世界中の造船を低価格で受注することを繰り返しているため、営業赤字は大規模になっているようです。
韓国の反応
日本の反応
・巨大ないい加減な会社が出来るだけだ・・・。
・補助金漬けの韓国造船業界が、日本だけでなくEUの基準に照らした時に不合理であると
判断されたわけですね
・極めて真っ当なジャッジだと思います。
あちらの出身者が、WTO事務総長に就くのが相応しくないのが納得出来ます。
・
安値で受注を繰り返したことが仇となりましたね(笑)
シェア獲得のため焼き畑という手法をいろんな業界でやり過ぎて、周りは迷惑してんだよ…いい加減気づけ!
・この合併話、潜水艦を作っている大宇造船をつぶしたくない韓国政府の意向が背景にあります。
寡占化によるLNG運搬船の価格高騰もおおいに問題ですが、我が国はこうした安全保障上のリスクも念頭に置き、この国の振る舞いを監視すべきです。
・半年もすれば韓国世論ではEUの影も形も無くなり、日本の理不尽な反対によって合併を妨害されたことになるでしょう。
・取り敢えず大型海洋ごみの発生を抑える事が出来たのではないかな。
・当然この流れは大韓航空とアシアナ航空の合併話にも引き継がれることになるでしょう。
・政府頼りで、赤字で仕事取るんだから、当たり前!
本記事のまとめ
シェアを独占状態にしているとしていますが実態は無理矢理低価格で受注をしており、赤字補填は政府からの補助金頼みという酷い状態のようです。
シェア獲得のためになりふり構わずにやってきたことがここにきて裏目に出ているということですね。
今後の展開に注目です。
以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。