韓国の現代自動車のパキスタンパートナーがSNSに不適切な投稿をしてしまったがために大きな問題に発展してしまいました。
韓国側はそれほど問題視していないようですが、インドでは抗議デモや不買運動が行われるまでになってしまっています。
インドとパキスタンが領有権を争うカシミール地方の人々に連帯感を示したコメントに対して現代自がSNS利用者からの反発に直面する中、印韓双方の外務相が電話会談を実施した。
インド外務省報道官は8日、韓国の鄭義溶(チョン・ウイヨン)外相がインドのジャイシャンカル外相との会談で遺憾の意を表したと発表した。
この問題は、パキスタンが毎年恒例の「カシミール連帯の日」を迎えた翌日の今月6日に発生。パキスタン最大の複合企業、ニシャット・グループはツイッターとフェイスブック、インスタグラムで、自治を求めるカシミール地方の人々の動きを称える投稿をした。
この外交上のエスカレーションは、友好関係を長年築いてきた両国間の不和を示すまれな出来事。この地域で高まるナショナリズムの中で、グローバル企業が現地のセンシティブな反応を舵取りする際に直面するリスクを浮き彫りにしている。
インドとパキスタンはそれぞれカシミール地方の一部だけを支配しているが、双方とも完全な領有権を主張している。
インド外務省のアリンダム・バグチ報道官によると、投稿に関して駐インド韓国大使が7日にインド外務省に呼ばれて「ヒュンダイ・パキスタンによるソーシャルメディアへの投稿は容認できず、政府の強い不快感が伝えられた」と説明。「この問題はインドの領土保全に関わるものであり、妥協することはできないことを強調した。会社側が適切な行動を取り、問題に適切に対処することを期待している」と述べた。
現代自は8日、パキスタンのパートナー企業のアカウントからの「無許可」のツイートによってインドの人々に引き起こされた不快感を非常に遺憾に思うとの声明を発表した。
ニシャット・グループは、ロイターによるコメント要請に応じていない。
見解・考察
インドとパキスタンは1947年にイギリス領インド帝国からインド連邦とパキスタンの2国に分かれて独立したことから始まったとしています。
武力衝突に発展することもあるくらい緊張した関係が現代まで続いています。
今回のヒュンダイ・パキスタンによるソーシャルメディアへの投稿はパキスタン人社員により投稿されたのは間違いないと思われます。
これにより、現代自動車はパキスタン寄りの企業であると思われても仕方がないことです。
駐インド韓国大使が強い不快感を伝えたにも関わらず、遺憾に思うとの声明を発表しただけに留まり、不快感を与えてしまったことによる謝罪はしなかったようです。
自分たちの非を認めず、相手を見下す態度をしているような感じがあるので、韓国はインドやパキスタンを見下しているのではないでしょうか。
現代自動車はインドにも市場を持っています。
インドは人口が13億7000万人と中国に続き人口第2位という巨大な市場です。
不快感を与えたことにより、その市場がなくなる可能性もあるということに気が付いていないのでしょうか。
そして、今回のソーシャルメディアへの不適切投稿が発端となり、既にインドでは現代自動車の不買運動が開始されたとしています。
インドのネットユーザーは「現代自がパキスタンの味方をした」「我々を 侮辱した」などのコメントをしており、「現代車を予約していたがキャンセルした」という書き込みまであったようです。
現代自動車は昨年インドで69万台を売り上げ、スズキに次ぐ2位の販売実績があります。
事態収拾に動き出したようですが、既に遅く現地のショールームでは不買運動の抗議デモが行われました。
それだけでは収まる気配はなく、インドのジャイシャンカル外相も韓国の鄭義溶外交部長官に電話をかけ、遺憾の意を表明したとしており、国家レベルの問題にまで発展しかけているようです。
韓国の反応
・企業はこのような話題にはコメントしないし、参加もしない。
これは多分、パキスタン人の中の人がやった。
・責任は現代にある。
・現代インドにダメージを与えるだろうな。(笑)
・パキスタンで現代車は何台売れているんだ?
・2021年にインドで売れた現代車は8台。
・非常に悪いマーケティング戦略だ。現代はインド人に謝罪する必要がある。
・車と同じように、ソーシャルメディアアカウントも、ブレーキを作動させることができなかった。
・投稿した人は間違いなく解雇だ。
私の意見では、不買運動は1週間くらいで収束すると思う。
・パキスタンでそのツイートをしたのは代理店であり、韓国の現代ではない。
・大きな失敗だ。企業は地政学的な議論に関与すべきではない。
・もっと大規模な謝罪をした方がいい。
・誰が現代車を買うんだ?
リコールについてリサーチない奴だけだろうな。
・インターンにSNSの運用をさせるとこういうことが起きる。
・数十億円規模のビジネスが台無しになった。
日本の反応
・現代と言うより韓国の自動車産業は凋落気味になってきてるから彼方此方に良い顔して
結局干されてる感じがする
大消費地で呼び付けられたのは痛いね
インド国内で報道されると更に悪化するかも
・たかが一企業が他国の政治的な問題に触れるべきでは無い。自国の国民が良い例。インド市場を捨ててまでパキスタンに注力するなら別だけど。そんな気サラサラ無いでしょう。
・相手の気持ちを考えていないのか、現地の微妙な領土問題について勉強不足なのか。
ヒュンデはインドのことを下に見ているからとしか思えない。
・どこへ行っても根に見下し姿勢があるから摩擦を生じますね。
・毎回思うんだけど、いいわけが雑すぎるんだよなー
・どうあっても非を認めず、論点をズラシて逃げ回る。
マウント取らないと死んじゃう病気に罹っている人にありがち。
・一企業がセンシティブな事に口出しても儲からないだけなのに。
これは日本人も気をつけないといけない問題。
パキスタンでSNSに投稿したのはパキスタン現代のパキスタン人社員かも。そうならパキスタン寄りになる。しかし軽率すぎた。現代はインドにも進出しているのだから。
・韓国人は現地人従業員から嫌われていることが多いです。客として来た彼らは東南アジアの現地従業員を下に見て横柄な態度を取るからです。もちろん例外な人もいますが
・インドに後頭部を殴られたと言うのだろうか?
韓国人て頭悪すぎ。
本記事のまとめ
不買運動に抗議デモと自分たちの得意技をそのまま返されてしまった韓国ですが、インドの怒りを鎮めることが出来るのでしょうか。
今のところ自分たちは関係ないというようなスタンスを取っているようですが、いつまで保てるのか見物です。
以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。